私と珈琲 コーヒー焙煎士 MURRMA COFFEE STOP 下司 意氏 監修

いつもロッテオンラインショップ「私と珈琲」メルマガをご愛読頂きありがとうございます。今回で21回目です。

皆さんはカッピングという言葉は聞いたことはありますか?
珈琲の香りや味を評価する方法のことで珈琲の良し悪しを同じ条件下で判断します。
ご家庭でカッピングすることはないので、このような裏の仕事はなかなか見ることはないですよね。

今回はそんな裏側のお話を珈琲焙煎士の下司さんにお伺いしてきました。ぜひご覧ください。

MURRMA COFFEE STOP

私と珈琲 第21回 今回は「珈琲豆の評価方法〜カッピング〜」について珈琲焙煎士、下司さんにお伺いします。

  • ライターK
  • 矢印
  • カッピングとはどのようなことでしょうか?

  • 下司さん
  • 矢印
  • カッピングは珈琲豆の良し悪しを評価する、ワインのテイスティングのようなものですよ。

  • ライターK
  • 矢印
  • 具体的にどのようにカッピングされるか教えてください。

  • 下司さん
  • 矢印
  • うちでは目盛りが書かれたカップに挽いた豆を8.5g入れ、150ml注ぎます。この時注ぐお湯の温度は90℃〜95℃で沸騰後、少ししてから注いでいます。

  • ライターK
  • 矢印
  • カッピング(イメージ)お湯は通常ドリップする時と同じように時間をかけてゆっくりと注ぐのでしょうか?

  • 下司さん
  • 矢印
  • 通常のドリップとは異なり、勢いよく注いでいきます。これだと個々の技量は関係ないので、誰がやっても同じ味になるというメリットがあります。加えて複数杯をカッピングする際、ドリップに時間をかけると最初に注いだものと最後のとでは差が生まれてしまう為です。

  • ライターK
  • 矢印
  • そういう理由があるのですね。先日、スプーンですくって、吸い込むように珈琲を飲む光景を見たのですが、これは何で吸い込んでいるのでしょうか?

  • 下司さん
  • 矢印
  • これは液体を霧状にして、舌だけではなく、鼻からも香りを抜くことで立体的に風味を感じる為です。

  • ライターK
  • 矢印
  • うまく吸い込めたらかっこいい!(笑)
    焙煎士にとってカッピングはどのような時にするものなのでしょうか?

  • 下司さん
  • 矢印
  • 私がカッピングする時は大きく分けて2パターンあります。まず1つ目は新たな豆を仕入れる際、色々な豆を少量、商社から頂き、焙煎し風味を確認し購入するか判断する為にカッピングをします。

  • ライターK
  • 矢印
  • どれを購入するか決める為にカッピングされるんですね。

  • 下司さん
  • 矢印
  • はい。そうですね。2つ目はお客様にベストなものを提供する為に1つの豆の焙煎の仕方を複数、調整した豆をカッピングしますよ。

  • ライターK
  • 矢印
  • 焙煎度合いを変えているのですね。一番良かった焙煎データを次回からも使用し常に品質が高い珈琲を提供できるようにしているのですか?

  • 下司さん
  • 矢印
  • そうです!日によって味が変わらないようにしています。

  • ライターK
  • こだわりを感じ、とても興味深く、好きな世界です。
    珈琲一杯には職人の魂がこもっていて、職人の性格までも珈琲に反映されそうな気がします。
    今回もお読み頂きありがとうございました。