私と珈琲 コーヒー焙煎士 G☆P COFFEE ROASTER 実 豪介氏監修

いつもロッテオンラインショップ「私と珈琲」メルマガをご愛読頂きありがとうございます。今回で16回目となります。

私は旅行に行くと必ず、その地域のロースターに伺うのですが最近の外出自粛の影響でなかなか行けていません。

あまり行く機会がない地方のロースターに行くとあれもこれもという感じでつい珈琲豆を買いすぎてしまうことがあります。
案の定、飲み切ることができず、豆が酸化し、もったいないことを何回もしてしまっています。。。
どのように保存したら、美味しいままの珈琲が飲めるのか今回は実際に実験してみました!

保存方法を変えるだけで、全然味が違うのでぜひ試してみてくださいね。

G☆P COFFEE ROASTER

私と珈琲 第16回 今回は「珈琲豆の長期保存方法について」について珈琲焙煎士、実豪介(じつごうすけ)さんにお伺いします。

  • ライターK
  • 矢印
  • 珈琲豆は焙煎からどのくらい美味しく飲むことができますか?

  • 実さん
  • 矢印
  • 美味しく飲める期間はだいたい焙煎から3週間ほどです。

  • ライターK
  • 矢印
  • 意外と短い!賞味期限はお店によって異なりますが、だいたい2カ月ほどですよね?ですが、そこまで普通に置いておくと劣化してしまいます。。。

  • 実さん
  • 矢印
  • そうですね。長期保存する場合は冷凍をおすすめしていますよ。

  • ライターK
  • 矢印
  • へぇー!冷凍なんですね!豆を挽く時に結露で水分が出てべちゃっとならないか不安ですが、試しに淹れてみます。

  • ライターK
  • 矢印
  • 密閉できる袋に入れる それでは3つ(常温・冷蔵・冷凍)の方法で2カ月間保存してみます。
    冷蔵・冷凍にする際は密閉できる袋に入れて、なるべく空気に触れないようにしてくださいね。
    どうなるのか楽しみです!

  • ライターK
  • 矢印
  • まずは冷凍です!
    珈琲豆自体の香りは弱くなっていますね。冷凍のまま挽いても、結露でべちゃっとはならず通常と変わりありません。
    冷凍 これから抽出していくのですが、淹れ方は3つとも同じにしています。
    まずは30ml注ぎ30秒蒸らし、3分で注ぎ終わるように、1投目から3投目まで62mlずつ注ぎ、216ml(豆の重さの12倍)になるようにしています。
    冷凍の豆はわずかですが、お湯を注ぐと膨らみ、対流していることがわかります。美味しく仕上がりそうです。 冷凍 豆が膨らむことでしっかりと土手ができ、抽出後はくぼみができていますね。
    冷凍 さぁ肝心な味はどうでしょうか!
    香りはそれほどありませんが、飲んだ時のえぐみがなく、苦味と香ばしさのバランスがよく美味しかったです。

  • ライターK
  • 矢印
  • 次は冷蔵です。
    珈琲豆自体の香りは冷凍同様に少ないです。

    早速お湯を注ぎ蒸らします。
    なんと冷凍と同じくらい膨らみます! 冷蔵 抽出方法は変えずに淹れていきます。
    3分で規定の216miを注ぎ、いざ飲んでみると、とがった苦味の中にえぐみを感じます。見た目は冷凍と変わらなかったのですが、やはり味には差が出ました!

  • ライターK
  • 矢印
  • 最後は常温保存したものです。これで美味しかったら楽なのですが...

    お湯で蒸らす工程で明らかな違いが出ました!
    膨らむことはなく、渇いた砂地に水を撒いたかのように、すっとお湯が落ちてしまいます。 常温 コーヒーから漂う香りはあるのですが、飲んだ時に鼻から抜ける香りはなく、雑味とえぐみが苦味に勝っているような気がします。

  • ライターK
  • やはり教えて頂いた通り、冷凍が一番良かったです。
    どの保存方法でも共通して言えることですが、美味しく淹れるコツは注ぎ終わりの泡のようなものはえぐみの元になるので、最後は全て注ぎ切らないようにしてくださいね。
    たまにはこのような実験も楽しかったです♪
    では来月もお楽しみ!