採れる地域だけではなく、気候や土壌、品種によっても味は変わってきますよ。同じ地域でも村や農園ごとに味が違ったりすることもあって面白いですよ。

よく気付きましたね！
それは豆の精製方法のことで味を左右するとても大切な工程です。

大きく分けて3つあります。
まず1つ目は非水洗処理方式（ナチュラル）です。
コーヒーの果実を選別後、乾燥させ脱穀する方法のことです。

ナチュラルの特徴は果実の成分が生豆に凝縮されるので独特の甘さがあることです。
ナチュラルが多い国はエチオピアやブラジルで、近年、エチオピアのナチュラルは個性があり、人気がありますよ。
昔は発酵臭がして評価が低かったですが、時代は変わるものですね。

ただ、ナチュラルは小石など異物が混入しやすく、商品にならない欠点豆が多くなってしまいます。
また天日干しの為、天気に左右されることが多く、収入が一定ではなくなることもあります。

2つ目の精製方法は、水洗処理方式（ウォシュッド）です。

ナチュラルと違い乾燥する前に水で果実を洗い流します。
それと同時に果実と豆の間にあるミューシレージというヌメヌメしたところも除去することで、すっきりしつつ豆がもっている本来の風味を感じることができると思います。
またウォシュッドは選別の工程が多いので、欠点豆が少ないコーヒーになりやすいです。

最後の精製方法はパルプドナチュラルです。これは地域ごとに呼び名が変わるので、あくまでも一つの呼称だと思ってください。
これはナチュラルとウォシュッドの掛け合わせで、果実は洗い流すのですが、ミューシレージは残し風味を活かす比較的新しい方法です。
クリーンな風味と甘さがあり、ブラジルやコスタリカといった中南米でよく使われています。

ちなみにコスタリカではミューシレージのことをミエルといい、公用語のスペイン語では蜂蜜を意味する発音と近いことからハニー製法と言ったりします。
ハニーにもレベルがあってミューシレージの残量によって、レッドやイエローなどの呼び方があります。

そうですね、それを聞いてきたらコーヒー通な方だなと思っちゃいます。笑
コーヒーは種、産地、精製、焙煎によって味が変わるので、色々飲んで自分好みのコーヒーを見付けてくださいね。